湧き水はそのまま飲んではいけない

日本名水百選とかありますが

誰も食品としての水の安全・衛生状態を保証していません

みなさまは湧き水にどのようなイメージをお持ちでしょうか?

わたしは今まで、湧き水は地下より湧き出した清潔な穢れのない水のイメージを持ち、観光地やハイキングで訪れた山では、必ずおいしくいただいたものでした。

亡くなった俳優の柳生博さんが『六甲のおいしい水』のCMで、両手で湧き水をすくって、ゴクゴクおいしそうに飲む。私もCMそのままに水を飲んで楽しんでおりました。

上高地の梓川の渓流。飲めそうだが飲んではいけない。
上高地の梓川の渓流。飲めそうだが飲んではいけない。

しかし最近では、食中毒関連の記事を見たり書いたりしているので、湧き水に対して今までと違った見方をするようになりました。

湧き水を飲んで食中毒の事件発生

妙高高原湧き水事件
妙高高原湧き水事件*上越妙高タウン情報より引用

『5月26日、校外学習で妙高市猪野山地内の湧水を飲んだ新井小学校の3年生と家族、合わせて166人のうち43人が、発熱、下痢、腹痛などを訴えていた。上越保健所が調査した結果、うち12人から食中毒を引き起こす菌のひとつ「カンピロバクター」が検出され、湧水が原因の食中毒と断定した

学校では5月31日と6月1日に学年閉鎖の措置をとるなど対応。18人が治療を受け、3人が入院したが、全員快方に向かっているという。

保健所では井戸水や湧水などを塩素で消毒しない場合、必ず煮沸してから飲むよう呼びかけている。

【カンピロバクター】ニワトリ、ウシなどの家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物などが菌を持っている。これらの動物に汚染された川などにも生息している。

地元紙の記事で紹介されています。湧き水を飲むシュチュエーションは、カンピロバクター食中毒など微塵にも想像できる場所ではなかったろうと思います。あふれだす冷たい水に、みんなのどを潤したことでしょう。

おいしい水=安全な水ではない

冷静に考えれば、水は上から下へ流れるので、地表にあった動物たちの糞尿が土にしみこみ、雨と混ざり、地下水脈へ混入していったと想像できます。

消毒してから放流しているわけではないので、名水といわれた水でも地元の人が大丈夫といっても、すべては自己責任で飲まなければいけません。

自分では飲んでも、他人には『飲用には適しません』と表示するしかない
自分では飲んでも、他人には『飲用には適しません』と表示するしかない

自治体も最近ではPRに及び腰です

地元では観光資源としてPRしますが、衛生的にはお勧めできません。
地元では観光資源としてPRしますが、衛生的にはお勧めできません。

 

地元では観光資源としてPRしますが食中毒を出した以上積極的にはPRできなくなったようです
地元では観光資源としてPRしますが食中毒を出した以上積極的にはPRできなくなったようです

自治体でも『水質が管理されていないので変動します。飲用について(安全を)保証するものではありません』と注意喚起しています。

別の章でも書きましたが、たとえヤカンで沸騰させたとしても、死滅しない食中毒菌があります。

ボツリヌス菌は120℃で4分間

セレウス菌は100℃で30分間

ウエルシュ菌は100℃で4時間以上

加熱しないと死滅しませんペットボトルに入れて持ち帰ってお茶やコーヒーのお湯として使う方がいらっしゃいますが、そこにリスクがあることを認識してください。いずれも死亡するリスクのある食中毒を引き起こします。

まして子供に飲ませることなどは論外だと思います。